クマによる人的被害が各地で相次いでいる問題を受け、木原稔官房長官は30日の記者会見で、警察に対し「ライフル銃を使用した駆除について、早急に対応してくれというお願いをした」と述べた。環境省によると、2025年度の犠牲者は全国12人と過去最多に上っており、これまで最多だった23年度(6人)の2倍に上っている。
政府は首相官邸で環境省など8省庁による関係閣僚会議を開催。木原氏は「国民の安全・安心を脅かす深刻な事態」と強調し、緊急的なクマ被害対策の強化を指示した。
会議で石原宏高環境相は24年に策定した「クマ被害対策施策パッケージ」について「速やかな改定に取り組む」と説明。捕獲者の確保を25年度の補正予算に盛り込むことや、今後のクマの適正な個体数管理に取り組む方針も示した。
文部科学省などは30日、全国の教育委員会などに対し、クマ出没時の学校や登下校の安全確保に関する対策を通知した。学校の危機管理マニュアルへの記載や注意喚起を求め、鳥獣被害対策の部署や警察と連携をし、効率的・効果的な周知を指示した。
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