ブルージェイズ戦の3回、空振り三振に倒れるドジャース・大谷=ロサンゼルス(共同)

 ドジャースは自慢の強力打線がまたもかみ合わなかった。WS第5戦の29日、ブルージェイズに1―6で敗れた。

 新人イエサベージの縦に大きく動く変化球に対応できず、大谷も2戦連続の無安打。4安打1得点、計15三振を喫して本拠地で2連敗。背水の陣のロバーツ監督は「良い攻撃ができていない」といらだちをにじませた。

 第3戦の八回以降は計20イニングで3点しか奪えず、打順を変更して試合に臨んだ。スミスを2番に上げ、不振のパヘスを外して9番にコールを入れた。大谷の前後を打つ打者を組み替えたが、走者のいる場面で大谷が打席に立てたのは、八回の2死一塁のみだった。

 大谷は六回に強烈な当たりを放ったが右翼手に好捕され、5戦目で初めて出塁さえできなかった。監督は「誰を起用し、どんな並びにしようとも全員がいい打席を送ることが大事だ」と強調した。

 WSが7回戦制になって以降、2勝3敗から制覇した確率は約31%。ただ、昨季の地区シリーズも1勝2敗と追い込まれてから2連勝。フリーマンは「今年だって再現できる」と自信を口にした。