報道陣の取材に答える旧統一教会の幹部の勅使河原秀行氏=29日午後、東京都渋谷区

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)は29日、献金トラブルが生じた元信者らに対し2~9月に解決金として計約8億2千万円を個別に支払ったと明らかにした。解決金の支払いは、安倍晋三元首相銃撃事件が起きた2022年7月以降、計約69億4千万円(965件分)となった。これとは別に集団調停で計約13億3900万円を支払うことで合意しており、元信者らへの対応額は計82億円超になるとしている。

 教団の勅使河原秀行・教会改革推進本部長が報道陣の取材に明らかにした。高額献金などについて「道義的責任は否定できず、今後謝罪する必要があるだろう」とした。