2022年7月の安倍晋三元首相銃撃事件で殺人罪などに問われた山上徹也被告(45)の裁判員裁判第2回公判が29日、奈良地裁で開かれ、証人尋問が行われた。当時、参院選候補者として安倍氏から応援演説をしてもらう立場だった参院議員の佐藤啓官房副長官が検察側証人として出廷し「私のせいで先生が命を失ってしまった。自責の念に堪えない」と話した。
佐藤氏は尋問で、銃撃の瞬間を「2回大きな音がした」と振り返り、目を開いたまま、あおむけに倒れた安倍氏に「総理!総理!」と大声で呼びかけたが反応はなかったと述べた。事件が選挙期間中に起きたことに関し「民主主義に対する挑戦で許すことができない」と被告を非難した。
尋問に先立ち行われた検察側の証拠調べでは、被告が事件前、「宗教2世」に関する著書がある島根県のルポライターの男性に送った手紙が読み上げられた。
手紙で安倍氏は「最も影響力のある統一教会シンパ」とされ「安倍の死がもたらす政治的意味、結果、もはやそれを考える余裕は私にはありません」と書かれていたことが法廷で明らかにされた。
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