横浜市で2027年に開かれる国際園芸博覧会(花博)を運営する国際園芸博覧会協会は29日、参加企業や団体の出展概要を初めて公表した。大阪・関西万博の会場シンボル「大屋根リング」の木材を再利用した木造の塔などがお目見えする。テーマは「幸せを創る明日の風景」。大規模な国際花博の国内開催は、1990年の大阪以来2回目となる。

 NTT東日本や住友林業、日本造園建設業協会東北総支部など13の企業や団体が庭園や花壇、体験型施設を設ける。出展する企業や団体は増える見通し。海外では約60の国や国際機関が参加の意向を示しているという。

 開催500日前となる11月4日を目前に控え、東京都内で会見した公式アンバサダーの俳優芦田愛菜さんは「自然とのつながりや普段感じ取ることのできない植物の世界を体感できる」と強調。協会会長を務める筒井義信経団連会長は「大阪万博の経験と機運を引き継ぎ、準備に取り組む」と述べた。