【クアラルンプール共同】ミャンマー軍事政権が民主派を排除して12月に強行する総選挙について、マレーシアで26日に開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議での各国の詳しい発言内容が29日分かった。複数の会議筋が共同通信に明らかにした。ミャンマーに隣接するラオスは明確に選挙を容認、地理的に離れたインドネシアやベトナムは慎重論を展開していた。

 内戦を続ける民主派は「民政移管を偽装するための選挙」と非難。国連のグテレス事務総長も「安定にはつながらない」と批判しているが、内政不干渉と全会一致を原則とするASEANは対応を打ち出せていない。

 同筋によると、ミャンマーを除く加盟10カ国のうち、総選挙に直接言及したのはラオスとタイ、インドネシア、ベトナムの4カ国。