囲碁の日本棋院は28日、経営改革委員会の最終報告を受けて東京都千代田区で記者会見し、同棋院東京本院を売却して移転することも視野に入れ、検討していることを発表した。

 武宮陽光理事長(48)は「時間的にも財政的にも余裕がない。来年3月にある程度の方針を固めたい」と述べた。

 東京都千代田区にある東京本院は1971年に完成。それから50年以上が経過し、老朽化が進んでいる。

 経営改革委員会は日本棋院の理事長、常務理事や外部の有識者らで構成され、昨年10月に発足し、9月に最終報告をまとめた。赤字経営が続く日本棋院の財務状況の分析、問題点の抽出、持続可能な財務の実現方策の検討などを行った。