初公判を終え、名古屋地裁を出る森山勇二被告=28日午前

 森山勇二容疑者=7月

 初公判を終え、名古屋地裁を出る森山勇二被告=28日午前  森山勇二容疑者=7月

 教員が女子児童らを盗撮し交流サイト(SNS)のグループチャットで画像を共有したとされる事件で、チャットの開設者とみられ、性的姿態撮影処罰法違反や器物損壊などの罪に問われた名古屋市立小の主幹教諭森山勇二被告(42)は28日、名古屋地裁(西脇真由子裁判官)で開かれた初公判で「間違いありません」と起訴内容を認めた。

 検察側は冒頭陳述で、事件の数年前に授業の様子を撮影する目的で設置したビデオカメラに女児の着替えの様子が写っており、女児の下着姿に興味を持ち盗撮するようになったと指摘した。

 起訴状によると、昨年9月、愛知県内の施設で当時9歳の女児の下着を盗撮し、チャットに画像を送信。昨年10月と今年6月には10~12歳だった女児らのリコーダーに自宅で体液を付けたなどとしている。

 チャットメンバーのうち、森山被告を含め摘発された全6人が起訴された。愛知県警によると、被害者は延べ35人以上。