日経平均株価が初めて5万円の大台を突破した27日、各地の金融街では株価を表示する電光掲示板の前で多くの人が足を止め、好況への期待を抱きつつ「実感が乏しい」との意見が出た。貧困支援の現場からはさらなる物価高を懸念する声が上がった。
東京証券取引所がある東京・日本橋兜町。掲示板をスマートフォンで撮影していた東京都中央区の自営業の50代女性は「揺り戻しはあるかもしれないが、長期的に日本経済は良くなるのではないか」と株価の上昇を歓迎した。
同区の会社員野見山将明さん(49)は「物価も高いままで、実感はないが、積極財政を掲げる高市政権に変わり、期待感はある」と話した。
大阪・北浜の大阪取引所に立ち寄った会社員宮武宏樹さん(41)=兵庫県西宮市=は「新政権発足直後のご祝儀的なものでは」と冷静に受け止めた。
「生活困窮者支援りぼん」の田中のり子代表は、生活保護世帯で恩恵を感じる機会は少なく、むしろコメの値上がりなどでより生活が苦しくなっているとして「物価高に見合った福祉の充実が急務だ」と訴えた。
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