クマによる人的被害が各地で多発している。環境省によると、2025年度の犠牲者は24日時点で全国9人と過去最多で、その後も被害が続く。秋田大大学院などの研究班は、犠牲者が25年度に次いで6人と多かった23年度、秋田県内で負傷した70人について調べたところ、受傷部位は顔面、手や腕が多く、うつぶせになり頭や首を手で覆う防御姿勢を取った7人は全員が重症化を免れていたことが26日分かった。
調査した秋田大大学院の石垣佑樹医師は「クマの生態や有効な防御策を知ることが大切だ」と話した。石垣医師らの研究班は23年度に秋田県内でクマに襲われて医療機関を受診した人を対象に、県が保有する「クマ外傷人身事故情報」とカルテの情報を連携させ、受傷内容などを分析した。
負傷した70人は平均年齢70・0歳。受傷部位は顔面が55・7%と最も多く、次に手や腕54・3%、頭部44・3%と上半身に集中していた。クマは威嚇や攻撃をする際に「立ち姿勢」となることが多いため、顔面や頭部が狙われるという。
この記事は会員限定記事です
「下野新聞デジタル」の会員のみご覧いただけます。
下野新聞デジタルに会員登録すると…
- 事件事故や高校野球・イベントなど速報で栃木県の「今」が分かる
さらにスタンダードプランなら…
- デジタル有料記事の大半が読める
- 教育や仕事に役立つ情報が充実
愛読者(併読)プラン・フル(単独)プランなら…
- アプリも使えて、おくやみ情報もいち早く
ポストする

