長野県中野市で2023年、警察官2人を含む計4人が刃物や猟銃で殺害された事件を受け、県警が110番通報の現場周辺に猟銃所持の許可者がいるかどうかの情報を把握する新たな仕組みを導入したことが26日、県警への取材で分かった。2人が拳銃や防弾チョッキを身に着けず、初動が問題視されていた。猟銃許可者の情報があれば臨場する警官に着用を促すという。
事件では、殺人などの罪に問われた青木政憲被告(34)に長野地裁が14日、求刑通り死刑判決を言い渡している。
県警は、通報時に被告の猟銃所持の情報がなかったとし、急いで現場に駆け付けたため、装備する時間がなかったと説明。県警関係者によると、拳銃の携帯には立ち会いが必要で数分かかり、持って行かないことがある。防弾チョッキも重くて動きにくいため、刃物使用事件での着用は想定しづらいという。
暴力事件に関する110番が入ると、モニターに表示した現場周辺の地図上で猟銃許可者の情報を確認する。付近に該当者がいれば現場へ向かう警官に伝え、拳銃携帯や防弾チョッキ着用を促す。
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