国連創設80年に合わせて開かれた安全保障理事会の会合=24日、米ニューヨークの国連本部(共同)

 【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会(15カ国)は24日、国連創設80年に合わせて会合を開いた。多国間協調の重要性を再確認する議長声明を発表した。声明は、旧態依然とした体制で機能不全が指摘される安保理の改革について具体的言及を避け「現在および将来の課題に対応できる適切かつ効果的な組織とする」と改革を示唆する内容にとどまった。

 議長声明は15理事国の全会一致での採択が原則。安保理は、拒否権を持つ米英仏中ロの5常任理事国の対立により、紛争解決などに向けた決議を採択できない状態が続く。常任理事国拡大などの改革の必要性が指摘されるが、5常任理事国の承認が必要。