高市早苗首相は所信表明演説で、在任中の憲法改正に向けた国会発議を訴えた。石破茂前首相は就任直後の所信表明演説で同様の表現を使っていたが、衆院選大敗後の昨年11月の演説では目標時期の記述が消えていた。保守層を意識し、石破氏が触れなかった安定的な皇位継承にも言及した。
首相は、国会発議を実現するため、衆参両院の憲法審査会での「党派を超えた建設的な議論」を加速させるよう呼びかけた。
自民党が日本維新の会と結んだ連立政権合意書には、9条改正や緊急事態条項の創設に向けた「条文起草協議会」を設置すると明示している。
皇位継承を巡り、首相は男系男子による皇統維持を掲げている。維新とは「皇族には認められていない養子縁組を可能とし、皇統に属する男系男子を皇族とする」案を第一優先に、来年1月召集の通常国会で皇室典範改正を目指すことで合意している。
演説では「安定的な皇位継承の在り方に関する各党各会派の議論が深まり、皇室典範の改正につながることを期待する」と維新との合意内容に沿った主張を展開した。
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