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 日航国際線の男性機長(懲戒解雇)が8月、乗務前日に飲酒してハワイ発の3便が最大18時間以上遅れた問題で、国土交通省は24日、航空法に基づき、元機長を航空業務停止60日の行政処分とした。

 国交省によると、元機長は社内で禁酒を宣言していた上、乗務前12時間以内の飲酒を禁じるなどの規定を認識しながら過度な飲酒に及んだ。アルコール検知器の日時を改ざんする隠蔽工作もしており「安全意識の著しい欠如を示す悪質な行為だ」とした。

 国交省は9月、今回のケースも含め飲酒問題を繰り返した日航を厳重注意とした。日航は同月末、肝機能の悪化が確認されたパイロットを乗務不可とするなどの再発防止策を提出した。