異例の豊漁となっている今期のスルメイカについて、鈴木憲和農相は23日、小型スルメイカ釣り漁は漁獲枠を上回ったことから、水産庁が採捕停止命令を10月末に発出すると明らかにした。水産庁によると、1990年代に漁獲可能枠の制度を導入以降、スルメイカの採捕停止命令は初めて。命令は2025年漁期が終わる来年3月まで続く。
小型スルメイカ釣り漁の漁獲枠は当初の2800トンから4900トンまで引き上げていたが超過した。鈴木氏は、沖合底びき網や大中型まき網などと共有する漁獲猶予枠が5700トンあるとして「他の漁業種類への配分見込みから振り替える検討も進めていきたい」とした。