太平洋戦争終結後の1945年10月、長崎県・壱岐島の港で朝鮮半島出身者らの引き揚げ船が沈没した事故から80年となり、壱岐市で23日、慰霊祭が営まれた。厚生労働省から遺骨を預かる天徳寺の西谷徳道住職(76)は、政府に求めている韓国への遺骨返還が実現していないとして「一刻も早い返還に尽力してほしい」と述べた。
引き揚げ船は45年10月11日、台風に遭い芦辺港で沈んだ。168人の遺体が漂着し、住民らが埋葬したと伝わる。天徳寺にはうち86人分の遺骨が保管され、98年から日韓で交互に慰霊祭を実施。この日は、玄界灘を望む慰霊碑を参拝後、寺で法要を行い、同省の担当者や日韓の僧侶らが犠牲者を追悼した。
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