イタリア防衛大手レオナルドのロゴ(ロイター=共同)

 【ブリュッセル共同】欧州航空機大手エアバスとイタリア防衛大手レオナルド、フランス電機大手タレスは23日、衛星などの宇宙事業を統合すると発表した。新会社を設立し、2027年の事業開始を目指す。規模を拡大し、市場で圧倒的な存在感を持つ米スペースX社の衛星通信網「スターリンク」に対抗する。

 新会社の従業員は約2万5千人、売上高は65億ユーロ(約1兆1千億円)程度の見込み。各社から人材や経営資源を集め、通信や安全保障を支える宇宙インフラの開発力を向上。輸出市場での競争力強化を狙う。

 新会社にはエアバスが35%、レオナルドとタレスが32・5%ずつ出資する。