「中国公安局」を名乗る人物が、中国人留学生を「逮捕状が出ている。取り下げるには金が必要だ」とだまし、金を用意させるために身代金目的の誘拐を自演させ、両親から現金約3千万円を詐取していたことが23日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁は防犯カメラの画像をつなぐ「リレー捜査」で、誘拐は虚偽と見破った。
警視庁によると、中国公安局などを名乗り、中国人留学生を狙う特殊詐欺事件は2023年ごろから多発。今年は少なくとも3人が被害に遭った。
捜査当局をかたる手口は日本人も標的となっている。捜査関係者は「手口は中国が源流かもしれない」とみている。
捜査関係者によると、留学生は東京都内の女性。5~6月ごろ、中国公安局を名乗る電話を受け、数十万円を払った。犯人側は8月、「誘拐されたふりをして親に金を出させればいい」と指示。留学生は顔の一部を赤く塗って暴行を受けたように装い、自ら体を縛って画像を撮影した。
犯人側は画像を中国に住む留学生の両親に送信し、身代金を要求。両親は約3千万円を振り込み、日本の知人を通じ通報した。
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