ワーナー・ブラザースのロゴ=21日、米ロサンゼルス近郊(ゲッティ=共同)

 【ニューヨーク共同】米メディア大手のワーナー・ブラザース・ディスカバリーは21日、全事業売却も含む組織再編を検討していると発表した。複数の企業が関心を示しているという。ネットフリックスなどの動画配信サービスの人気に押され、ケーブルテレビ事業が不振に陥っていた。

 これまでワーナーは2026年半ばまでに映画・動画配信事業とテレビ事業の二つに企業を分割し、経営を立て直す計画を進めていた。

 ワーナーのザスラフ最高経営責任者(CEO)は「進化する現在のメディア環境」に対応するため分割を決断したと強調。その上で、複数の社から関心が寄せられたため「資産価値を最大化するため最善の道を見極める」と述べた。