首相と自民党総裁が異なる「総・総分離」期間は、異例の18日間に及んだ。4日に高市早苗氏が総裁に選ばれたものの、公明党の連立政権からの離脱を受け、新内閣発足が通常より遅れたためだ。長期の「政治空白」で、今後の経済・外交政策への影響も懸念される。

 21日午前、石破茂政権で最後の官房長官記者会見に臨んだ林芳正氏は、分離期間の長期化に関し「政権として、政策課題への対応に真摯に取り組んだ」と強調した。

 総裁選から首相選出までの分離期間は数日程度が通例だ。2024年の石破政権の場合は5日間で、21年の岸田文雄政権は6日間だった。