首相官邸

 自民党の高市早苗総裁(64)は20日、日本維新の会との連立政権合意で首相就任が確実となり、内閣人事に本格的に着手する。外相に茂木敏充元幹事長(70)、官房長官に木原稔前防衛相(56)を起用する意向だ。自民総裁選を争った小泉進次郎農相(44)、林芳正官房長官(64)も入閣させる方向だ。事務担当の官房副長官に露木康浩前警察庁長官(62)を起用する調整に入った。派閥裏金事件に関係した議員を登用するかどうかも焦点となる。

 高市氏は小泉氏を防衛相、林氏を総務相とする案を検討している。自身以外で総裁選に立候補した4氏のうち、小林鷹之氏(50)を7日の党役員人事で政調会長に充てた。茂木、小泉、林の3氏も閣僚で処遇し、挙党態勢を構築する構えだ。

 高市氏は人事方針として「全員活躍、全世代総力結集」と強調しており、若手や女性を積極的に閣僚に抜てきするとの見方が出ている。裏金事件に関係した議員の処遇を巡っては、萩生田光一氏(62)を既に幹事長代行に起用した。