【イスタンブール共同】地中海の分断国家キプロスの北側、トルコ系の北キプロス・トルコ共和国(トルコのみ国家承認)で19日、大統領選が実施され、即日開票された。暫定結果によると、南側にあるギリシャ系のキプロス共和国との連邦制を支持するエルヒュルマン元首相(55)が現職タタル大統領(65)に大差で勝利した。
争点は南側との再統合問題。最大野党「共和国トルコ党」を率いるエルヒュルマン氏は、中断している南側との和平協議再開に意欲を示す。国連案である連邦制に基づく再統合実現に向けた機運が高まりそうだ。
トルコのエルドアン政権の支援を受けるタタル氏は再統合案を否定し「2国家共存」を唱えてきた。得票率はエルヒュルマン氏が約62%、タタル氏が約35%と大差がつき、トルコの政治的干渉への不満が顕在化した。
エルヒュルマン氏は勝利演説で、外交政策について「トルコと緊密に協議して実行する」と述べ、配慮を示した。
タタル氏の任期満了に伴う選挙で、7人が立候補した。有権者は約21万人で、投票率は約64%。
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