中国の文豪・魯迅の故郷、浙江省紹興にある、たばこを吸う魯迅を描いた壁画に、女性客が「不適切だ」と苦言を呈し、物議を醸した。若者への悪影響を懸念する主張だが、交流サイト(SNS)には「言いがかり」と女性を批判する声が殺到。論争の背景には根深い喫煙文化もありそうだ。
壁画は魯迅の実家や記念館が密集するエリアにあり、写真撮影スポットとして知られる。8月、女性が「公共の場で喫煙する人物の姿を掲げれば青少年を誤った方向に導く」として当局に壁画を差し替えるよう求めたとSNSで明らかにした。
これに対し「現在の価値観で歴史上の人物を裁くな」と女性を非難する声が拡大。中国メディアも「苦情文化がまん延すれば社会システムが損なわれる」との論評を出した。記念館は「歴史を尊重し、魯迅のイメージを簡単に変えられない」とし、壁画を描き直さない考えを示した。
中国では、たばこが今も人気の贈答品。宴会で初対面の相手にたばこを勧める場面も多い。(紹興共同)
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