富山県黒部市で高校生だった長女に性的暴行をしたとして、準強姦の罪に問われた父親に富山地裁が21日、判決を言い渡す。被害者の福山里帆さん(25)が18日までに東京都内で共同通信の取材に応じ、実名で被害を訴えてきた思いを語った。福山さんは心身の不調に苦しむが「生きる姿を見せることで被害に遭った人に勇気を与え、声を上げられる社会に変えていきたい」と力を込めた。
自宅で暴行したとして、父親の大門広治被告(54)が昨年3月に逮捕、起訴された。福山さんは同月以降、中学生と高校生だった時の度重なる被害を実名で告発。被告は公判で性行為を認めた上で「(福山さんは)逆らえない状態ではなかった」と無罪を主張した。
実名を公表した理由について「未来の子どもたちのためにも性被害を訴えやすい状況に変えていきたかった」と振り返った。しかし、平たんな道ではなかった。
今年3月、被害状況を法廷で証言した。公判が近づくにつれて心身が不安定になった。それでも出廷し「本人の前で言ってやる」と被告の弁護士の質問にも向き合った。
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