大勢の来場者でにぎわう大阪・関西万博の会場=12日、大阪市此花区の夢洲

 大阪・関西万博会場へのアクセス手段として運行され、トラブルが相次いだバスの製造元「EVモーターズ・ジャパン」(北九州市)が、自社の全317台を総点検した結果、万博で使われたものを含め3割超の113台で不具合が確認されたことが17日、分かった。中野洋昌国土交通相が閣議後記者会見で明らかにした。同社は既に修理を終えているという。

 国交省によると、ブレーキホースが傷ついたりドアのゴムクッションが外れたりといった不具合で、一部は保安基準に適合しない状態だった。同社は中国にある複数の企業に製造を委託している。

 同社のバスでは4月、万博会場への輸送用の自動運転車両が停車後に動き出し、壁に接触する事故があった。