地金大手の田中貴金属工業は17日、金の店頭販売価格を1グラム当たり2万3254円に設定した。国内の金小売価格の指標として初めて2万3千円を超え、過去最高値を更新した。買い取り価格も1グラム当たり2万3062円と最高値を付けた。9月29日に2万円の節目を超え、今月14日には2万2千円台に達したばかりで、急ピッチの上昇が目立つ。
前日のニューヨーク商品取引所の金先物相場が最高値を付け、国内価格にも流れが波及した。米国では中国との貿易摩擦や政府機関の一部閉鎖で経済の先行き不透明感が強まり、相対的に安全な資産とされる金に人気が集まった。このところ株価の高値警戒感から金を買う投資家もいる。