【ニューデリー共同】バングラデシュ国際犯罪法廷の主任検察官は16日、昨年の学生デモ弾圧で多数を死傷させたとして「人道に対する罪」に問われているハシナ前首相(78)に対し、死刑を求刑した。PTI通信が伝えた。ハシナ氏は隣国インドに逃亡し、本人不在のまま裁判が開かれている。

 国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)によると、昨年7月15日から8月5日にかけ推定約1400人が殺害され、大半は治安部隊の銃撃が原因だった。主任検察官はハシナ氏が「全ての犯罪の首謀者」とした上で「正義を確立するため最高刑を科すのが適切だ」と主張した。