第一生命ホールディングス(HD)は16日、傘下の第一生命保険の社員が銀行など計27の出向先から内部情報を無断で持ち出していたと明らかにした。自社の営業活動には利用していないと説明している。日本生命保険でも出向先情報の不正取得が発覚しており、業界の慣行となっていた可能性がある。
計27の出向先は保険商品を扱う銀行などの金融機関や販売代理店。第一生命HDによると取得した情報は出向先が持つ生保各社の販売シェアなどで、情報の件数は把握できていないという。
無断持ち出しは昨年の調査で判明したものの、外部弁護士から不正競争防止法などの法令違反には該当しないとの見解が示されたため、公表していなかった。第一生命HDは「了承を得ずに情報を取得していたことは適切ではなかった。おわび申し上げる」とコメントした。
日本生命は9月、銀行などの販売代理店への出向者が604件の社外秘情報を持ち出していたと発表した。その後、明治安田生命保険や住友生命保険も同様の事例がないかどうかを調べている。
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