JR東海が、東海道新幹線の防犯カメラに写る乗客の映像を人工知能(AI)で解析し、年代や利用目的を推測する検証実験を11月に行うことが、16日までに分かった。客層を分析しサービス向上に役立てる目的で、公式サイトなどで告知しているが報道発表はない。防犯カメラ映像を使ったマーケティングは小売店などで事例があり、同社は法令や国の指針に照らして問題ないとする。ただ、公共交通機関で実施することの是非や、説明と周知が十分かといった議論を呼ぶ可能性もある。
同社によると、撮影は11月1~14日、東京―新大阪間で実施。同社が運行するN700S車両の1、6、8号車に各6台設置されたカメラを使う。
映像の解析は三菱電機に委託。顔を含む全身画像から服装や所持品を抽出し、性別や年代、ビジネス客か観光客か、インバウンドなのかなどを推定する。属性を把握し、ニーズに応じたサービスや運行計画に反映するとしている。
JR東海は公式サイトで「取得したデータは検証以外に利用せず、検証終了後、速やかに削除する」と説明した。
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