福岡県春日市は16日までに、魏志倭人伝に登場する「奴国」の王都とされる須玖遺跡群で、一度に3面の青銅鏡を作れる石製の鋳型が出土したと発表した。市によると、弥生時代後期のものとみられる。量産用の鏡の鋳型が確認されたのは全国で初めて。
鋳型は約9センチ四方で、厚さ約4センチ。片面に直径4センチほどの鏡の型が3面分彫られ、溶けた青銅を流し込む湯口が付いた1面と他の2面が溝でつながり、同時に鋳造が可能となっている。裏面には直径約6・7センチの鏡の型が彫られている。今年8月、須玖坂本B遺跡で見つかった。
須玖遺跡群は青銅器生産の先進地だったとされる。
この記事は会員限定記事です
「下野新聞デジタル」の会員のみご覧いただけます。
下野新聞デジタルに会員登録すると…
- 事件事故や高校野球・イベントなど速報で栃木県の「今」が分かる
さらにスタンダードプランなら…
- デジタル有料記事の大半が読める
- 教育や仕事に役立つ情報が充実
愛読者(併読)プラン・フル(単独)プランなら…
- アプリも使えて、おくやみ情報もいち早く