福井県若狭町は15日、75歳以上の人が入る後期高齢者医療制度の保険料に関し、年金からの天引き(特別徴収)の加入者2493人分の計約8054万円を、徴収できない状態になっていると発表した。町の担当者の事務処理にミスがあった。
今年10月から1年分は天引きによる徴収ができず、代わりに口座からの引き落としや納付書での支払いを依頼する。
町によると、担当者が日本年金機構へ送信する特別徴収の依頼データを作成した際、処理手順を誤った。
町民から「機構からのお知らせに天引きの記載がない」と問い合わせがあり、判明した。町は「再発防止に万全を尽くし、信頼回復に努める」としている。