店内調理が再開し、陳列されるミニストップのおにぎり=15日午後、千葉市

 ミニストップは15日、消費期限の偽装問題を受けて中止していた店内調理のおにぎりや総菜、弁当の販売を千葉市内の二つの直営店で再開した。10月中にはこの2店舗やフランチャイズも含めて全国の63店舗への拡大を目指し、11月以降も順次再開する。調理場に監視カメラを設置するなど対策を講じ、再発を防ぐ。

 店内調理をしていた全国の約1600店舗のうち、15日時点で約600店舗が再開を希望し、残りの店舗は再開するかどうかを検討しているという。

 偽装の目的には食品ロスの削減だけでなく作業の効率化もあったため、再開後の店内調理品の品目数を減らして負担を軽減する。消費期限の不正が疑われると会社本部に通報される新たなラベル発行機も導入する。

 千葉市の本社近くの「ミニストップイオンタワーアネックス店」では15日、カメラを設置した調理場で店員がおにぎりを作る様子を報道陣に公開した。記者会見した堀田昌嗣社長は「店内で炊飯したおにぎりを販売することがなくなったらミニストップではなくなる」と述べ、再開を進める考えを示した。