政府は15日、2025年1~9月に日本を訪れた外国人客の累計が前年同期比17・7%増の推計3165万500人となり、年間3千万人を最速で突破したと発表した。通年でも過去最多だった24年の約3687万人を上回るのは確実で、4千万人台も視野に入る。中国人客の増加や近年の円安傾向が追い風となった。1~9月に訪日客が宿泊や買い物などに消費した額は、過去最高の6兆9156億円だった。
都市部ではオーバーツーリズム(観光公害)が問題化し、訪日客の地方分散と受け入れ態勢の拡充が急務だ。政府は30年に訪日客6千万人、消費額15兆円の目標を掲げるが、1人当たりの消費額は伸び悩んでいる。富裕層の誘致も課題となる。
政府観光局によると、国・地域別の1~9月の訪日客は中国が最多の748万7200人で、42・7%増加した。韓国679万3600人(5・0%増)、台湾503万6700人(9・8%増)と続いた。
今年は夏に日本で大災害が起きるといった「うわさ」が広がり、単月の伸び率が一時は1桁台に落ち込んだが、8、9月は2桁台に回復した。
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