新潟空港で9月、航空自衛隊のU125A救難捜索機が滑走路を逸脱した事故で、空自は14日、車輪を出さないまま胴体着陸したことが原因とする分析結果を公表した。乗員への聞き取りや機体状況などから判明。空自の事故調査委員会が詳しい経緯を調べている。
空自は、事故機を含め、保有する同型機計25機の緊急点検を実施。機体に異常はなかったとして、14日、訓練飛行の見合わせを解除した。
空自トップの森田雄博航空幕僚長は同日の記者会見で、5月のT4練習機墜落や、8月のF2戦闘機墜落など重大な事故が続いているとして「国民の皆さまに不安を与え申し訳ない。危機的状況だと全隊員で認識を共有し、安全確保に万全を期す」と述べた。
空自によると、着陸時には機長が隣に座る副操縦士に車輪を下ろすよう指示することになっているが、ボイスレコーダー(音声記録装置)の初期解析では指示を出した形跡がなかった。計三つある車輪がいずれも下ろされない状態で胴体着陸し、機体の制御ができずに逸脱したとみられる。
この記事は会員限定記事です
「下野新聞デジタル」の会員のみご覧いただけます。
下野新聞デジタルに会員登録すると…
- 事件事故や高校野球・イベントなど速報で栃木県の「今」が分かる
さらにスタンダードプランなら…
- デジタル有料記事の大半が読める
- 教育や仕事に役立つ情報が充実
愛読者(併読)プラン・フル(単独)プランなら…
- アプリも使えて、おくやみ情報もいち早く