漫才を披露する「爆笑問題」の田中裕二(左)と太田光=東京都内

 芸能事務所「タイタン」のライブが東京都内で開かれ、お笑いコンビ「爆笑問題」(太田光、田中裕二)が、自民党の高市早苗新総裁などをネタにした漫才を披露した。

 高市総裁は総裁選の演説会で「奈良公園のシカが外国人に蹴られている」と主張した。発言には疑義が生じているが、田中は「良い方に解釈すれば動物への愛情が先走っちゃったのかな」とおもんぱかると、太田は「(新総裁選出後のあいさつで)馬車馬のように働いてもらうって言ってたけど、馬ならいいの?」と首をひねった。

 「このまま順調に行ったら、日本初の女性総理大臣になる。と言おうと思ったら、公明党が連立離脱しちゃった」と田中。太田は「タイミングを考えろよ。こっちはその設定でネタを作ってるんだから。全部予定が狂った」と嘆き、会場の笑いを誘った。

 多くのテレビや新聞が高市総裁の横顔を紹介した。田中が「昔バンドを組んでいて、しかもドラム担当だって」と驚き、太田は「前橋市の小川晶市長も若い頃バンドを組んでいたって話ですよ。バンド名は『YOASOBI』」とボケて、市職員の既婚男性とラブホテルで複数回面会した問題をやゆした。

 ライブには他事務所からのゲスト「バッテリィズ」、こたけ正義感らを含む15組が出演。公演の模様は全国27カ所の映画館で生中継された。