記者団の取材に応じる石橋林太郎衆院議員=12日午後、広島市中区

 公明党の斉藤鉄夫代表が選出されている衆院広島3区を巡り、これまで与党候補の座を争ってきた自民党の石橋林太郎衆院議員=比例中国=は12日、次期衆院選での立候補に意欲を示した。斉藤氏との直接対決を覚悟しているかどうかを広島市で記者団に問われ「もちろんだ。連立を解消するなら各党が候補者を立てるのが筋だ」と述べた。

 公認候補予定者となる3区の自民支部長に自身を選任するよう、党執行部に要望する考えも示した。

 広島3区は、2019年参院選の広島選挙区を巡る買収事件で実刑判決が確定した河井克行元法相=自民を離党=の地盤。自民広島県連は事件後の21年衆院選に際し、公募で後任候補に石橋氏を選出した。公明が斉藤氏を擁立したため比例に回り、昨年の衆院選でも与党として斉藤氏を擁立した。