自民党の高市早苗総裁は、公明党の連立離脱を受け、政権構想の練り直しを迫られる。野党がまとまれば「数の力」で政権交代も可能になるため、まずは石破茂首相の後継として首相指名を確実にする必要がある。新内閣発足にこぎ着けても、物価高対策を盛り込んだ2025年度補正予算を成立させるための多数派工作という難題が立ちはだかる。
首相指名選挙は、単独過半数の議席を持つ政党がなく、決選投票に進む公算が大きい。立憲民主、日本維新の会、国民民主の3党が結集すれば議席数で自民を上回るため、高市氏が当選するには公明の協力が必須となる。
自民幹部によると、10日夜の幹部会合では首相指名を意識して「公明党とはけんかせずに友好関係を保とう」との方針が示された。自民は首相指名選挙を行う臨時国会の召集を20日か21日で調整している。
公明の斉藤鉄夫代表は10日夜のテレビ朝日番組で「すぐに連立に戻るのは難しいが、政策連携の中で一緒に仕事をするのはあり得る」と含みを持たせた。自公だけでは過半数に届かないため、他の野党の取り込みも不可欠になる。
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