四半世紀にわたる協力関係が幕を下ろす。公明党の斉藤鉄夫代表は10日、就任したばかりの自民党の高市早苗総裁に連立政権からの離脱を伝えた。取材に応じたトップ2人はいずれも緊張した面持ち。「国民の感情とかけ離れている」「一方的に離脱を伝えられた」―。互いに不満をあらわにした。
「より一層のけじめが望まれているのに、既に決着済みという姿勢では信頼回復はおぼつかない」。斉藤氏は記者会見の冒頭、離脱の理由は自民の「政治とカネ」の問題だと強調した。手元の紙に目線を落としながら党首会談でのやりとりを説明。緊張のせいか、紙を握る手は震えていた。
温和な人柄で知られる斉藤氏だが、選挙で「自民候補を推薦しない」、「閣外協力ではありません」などと言い切る場面もあった。
高市氏は、企業・団体献金の規制強化案への賛否を示すよう求められ「党に持ち帰って協議したい」と応じたところ、一方的に連立離脱を伝えられたと説明。「私が一人で決めたら独裁だ」と口調を強め「野党時代も含め協力してきたので大変残念だ」と付け加えた。
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