【オスロ共同】ノルウェーのノーベル賞委員会は10日、2025年のノーベル平和賞を、ベネズエラの野党指導者で元国会議員の女性、マリア・コリナ・マチャド氏(58)に授与すると発表した。独裁色を強めるマドゥロ政権に対抗し、国民のため「民主的権利を促進してきた取り組み」を評価。近年の中南米で「類いまれな勇気を示した」と称賛した。
ノーベル賞委は授賞理由で「権威主義者が権力を握った時こそ、立ち上がって抵抗する自由の守護者をたたえることが重要だ」と指摘し、「民主主義は持続的な平和の前提条件だ」と強調した。
ノーベル賞の公式Xによると、マチャド氏は「賞は国民の(民主主義への)取り組みへの評価だ」と謝意を表明。現米国務長官のルビオ氏ら米上下両院議員は昨年8月、「民主的統治の回復への貢献」を評価し、マチャド氏を平和賞候補に推薦したと発表していた。
平和賞はトランプ米大統領が受賞を熱望していたが、フリードネス委員長は「いかなるキャンペーン活動も考慮に入れていない。決定はわれわれの判断に基づいている」と語った。
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