国際自然保護連合(IUCN)は10日、世界の絶滅危惧種をまとめたレッドリストの最新版を公表した。小笠原諸島(東京)や南西諸島(鹿児島、沖縄)で産卵するアオウミガメの個体数が保護活動によって回復傾向にあり、絶滅危惧種の分類から外れた。一方、世界全体で鳥類の6割超が減少傾向にあると指摘している。
世界中の暖かい海に広く分布するアオウミガメは20世紀後半、産卵する砂浜の環境劣化や漁業の影響で激減し、絶滅危惧種の分類では2番目に危険度が高い「危機」に位置付けられていた。1970年代に比べて数が約28%増加したため、今回は絶滅の可能性が最も低い「低懸念」に引き下げた。沿岸開発による生息地の消失や地球温暖化といった脅威は続いているとした。
鳥類では評価対象1万1185種のうち、1256種が世界的に絶滅の危機にある。鳥類の61%が減少傾向にあると推定された。2016年時点では44%だった。
地球温暖化による海氷の減少により、北極のアザラシ3種の絶滅リスクが高まった。
この記事は会員限定記事です
「下野新聞デジタル」の会員のみご覧いただけます。
下野新聞デジタルに会員登録すると…
- 事件事故や高校野球・イベントなど速報で栃木県の「今」が分かる
さらにスタンダードプランなら…
- デジタル有料記事の大半が読める
- 教育や仕事に役立つ情報が充実
愛読者(併読)プラン・フル(単独)プランなら…
- アプリも使えて、おくやみ情報もいち早く