東京大学本郷キャンパス内にある安田講堂=2023年12月

 【ロンドン共同】英教育データ機関、タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)は9日、今年の世界大学ランキングを発表した。アジアから929校がランク入りし、過去最多という。THEは中国などの大学が順位を上げ、東アジア勢が「急速に進展している」と評価した。日本勢トップは東京大で前年28位から26位に上がった。

 全体1位は10年連続で英オックスフォード大。2位は米マサチューセッツ工科大が維持し、上位10位を英米勢が占めた。ただ、トップ500に入った米国の大学数は102で、過去最少だった。

 アジア勢トップは中国の清華大で3年連続の12位、北京大が13位だった。韓国はトップ100に4校が入り、香港はトップ200に6校が入った。 

 日本勢は115校がランク入り。東北大が103位、大阪大が151位、順天堂大が600位以内に順位を上げた。東京大に続く京都大は55位から61位に下がった。

 THEは日本の大学が「研究の質に関する全ての指標で改善を示した」と評価しつつ「存在感はやや低下している」と分析した。