日本原水爆被害者団体協議会(被団協)は8日、東京都内で全国都道府県代表者会議を開いた。田中熙巳代表委員(93)=埼玉県新座市=があいさつに立ち「運動を大きくするため、もう少し頑張らなくてはいけないと思っている。願いは核兵器をなくすこと。死にものぐるいでやらないといけない」と訴えた。

 田中代表委員は昨年のノーベル平和賞受賞について「全く予想していなかった。(被爆80年を前にした)いい時期に受賞させてくれた」と言及。「核のタブーが崩れそうになっているのを盛り返していかないといけない。それがノーベル賞委員会の被団協に対する期待、そして日本の若い人たちへの期待だ」と述べた。