フランス・パリのシンボル、エッフェル塔を運営する公社のパトリック・ブランコ・ルイボ社長は、年間600万人を超す来場者数について、これ以上の増加は目指さないと述べ、訪問体験の質の向上を重視する考えを強調した。東京都内で8日までに共同通信のインタビューに答えた。
公社の発表によると、パリ五輪が開催された昨年の来場者は約630万人だった。ことしは五輪の宣伝効果などで約675万人に増加すると見込む。これまでの最多記録は2010年代半ばの約700万人だが「来場者はより少なく、より良い体験が得られる方が望ましい」と話した。
混雑を生じさせないよう時間指定の入場券のオンライン販売を重視。現在は入場券の50%をオンラインで販売するが、来年3月までに70%へ増やすといい「1日、1年の間で来場者を分散させる」ことがオーバーツーリズム対策だと指摘した。
売上高は19年に約1億ユーロ(約177億円)だったが、現在は約1・5倍に増加。入場券収入に加え、エッフェル塔ブランドの商品販売などで売り上げを高めていると説明した。
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