連続4人射殺事件を起こし、1997年に死刑が執行された永山則夫元死刑囚=執行時(48)=の支援者団体が、東京都北区の青猫書房で展示会「永山則夫が残したもの」を開催している。元死刑囚が支援者に宛てた手紙40通のコピーを初公開し、写真や著書も並べている。27日まで。無料。
手紙は、94年9月から執行3カ月前の97年5月までに発信された。「待ったなしの死刑廃止が迫っています」との記述がある。「セーターと、下着が入りました。どうもありがとうございました」とする差し入れへの感謝や、「カゼ薬が合わなくて体調をくずしました」という文面もあった。
企画した市原みちえさん(79)は「罪を犯した者の責任を果たそうとしていた。手紙からは、死刑確定後も生きる意志を持ち、再審請求の可能性を追求していた姿が読み取れる」と話している。
永山元死刑囚は19歳の時に事件を起こした。収容中に小説や哲学書を読みふけり、手記「無知の涙」や小説「木橋」などを執筆。最高裁が83年の上告審判決で示した死刑適用基準は「永山基準」として知られる。
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