【サンパブロ共同】太平洋戦争後にフィリピンに残され、日本国籍を求めている日系2世竹井ホセさん(82)が6日、共同通信などの取材に応じ「高齢の自分にどれだけの時間が残されているか分からず、間に合うのか不安だ」と語った。竹井さんは日本人男性とフィリピン人女性の間に生まれた非嫡出子。東京家裁が9月、日本国籍を求める就籍許可の申し立てを却下、竹井さんは東京高裁に即時抗告した。

 非嫡出子の就籍申し立ては初めて。ルソン島サンパブロの自宅で取材に応じた竹井さんは却下について「日本人だという強固な証拠があるのに日本国籍が否定され、大変失望した」と訴えた。