三菱UFJ銀行の支店の貸金庫から顧客が預けた金品を盗んだとして、窃盗罪に問われた元行員山崎由香理被告(47)に東京地裁(小野裕信裁判官)は6日、懲役9年(求刑懲役12年)の判決を言い渡した。
判決によると、2023年3月~24年10月、勤務先だった玉川支店(東京都世田谷区)と練馬支店(練馬区)の貸金庫で、顧客6人が預けた現金計約6千万円や計約3億3千万円相当の金塊を盗んだ。
検察側は論告で、起訴内容も含め被害総額は約17億円に上ると指摘。支店長代理として貸金庫を管理する立場を悪用した「前代未聞の犯行」と非難した。弁護側は「計画的な犯行ではなく、ストレスが影響していた」として懲役5年が相当だと主張していた。