自民党の鈴木俊一総務会長、麻生太郎元首相

 自民党本部で麻生元首相との会談に向かう自民党の高市総裁。党役員や閣僚人事の検討に着手した=5日午後、東京・永田町

 自民党本部で高市総裁との会談に向かう麻生元首相=5日午後、東京・永田町

 自民党の鈴木俊一総務会長、麻生太郎元首相  自民党本部で麻生元首相との会談に向かう自民党の高市総裁。党役員や閣僚人事の検討に着手した=5日午後、東京・永田町  自民党本部で高市総裁との会談に向かう麻生元首相=5日午後、東京・永田町

 自民党の高市早苗総裁は5日、党役員や閣僚人事の検討に着手した。総裁選で支援を受けた麻生派会長の麻生太郎元首相と党本部で約1時間にわたり会談。同派幹部の鈴木俊一総務会長を党運営の要である幹事長に起用する方針を固めた。麻生氏を副総裁に充てる案も浮上した。旧安倍派の萩生田光一元政調会長ら裏金関係議員や、総裁選を争った小泉進次郎農相ら4氏の処遇も焦点となる。

 自民は石破茂首相の後継を選ぶ臨時国会について15日を軸に召集する方向で調整していたが、日程がずれ込む可能性が出てきた。高市氏は、首相指名選挙までの連立枠組み拡大に意欲を示しており、政策協議の時間を確保する必要があるためだ。

 鈴木氏は鈴木善幸元首相の長男で、麻生氏の義弟。麻生氏は総裁選で、高市氏を念頭に「党員票で多数を獲得した候補」を支持する考えを派内に伝え、高市氏勝利に貢献した。麻生氏に近い鈴木氏を要職に起用することで政権運営に協力を求める狙いがありそうだ。

 旧安倍派の一部には、高市氏を支援した萩生田氏の要職起用を期待する声が上がっている。