【モスクワ共同】4日に北方領土・択捉島入りを計画していたロシアのパトルシェフ大統領補佐官の現地入りが中止になった。地元関係者が共同通信に明らかにした。中止の理由は不明。パトルシェフ氏はプーチン大統領の側近で、対外強硬派として知られる。

 択捉島ではパトルシェフ氏の受け入れに向けて地元行政府が準備を進めていた。公務でなく私的訪問が計画されていた。パトルシェフ氏は現在、大統領補佐官として国家海洋政策を担当。今月1日から極東のチュコト自治管区、サハリン州、ハバロフスク地方を歴訪した。サハリン州が択捉島を事実上管轄している。