台風15号の影響で、静岡県牧之原市などが国内最強クラスの竜巻や大雨に見舞われてから5日で1カ月。同市では住宅の被害認定調査が進み、これまでに全壊は55棟、大規模半壊は34棟に上る。被災者の住まい確保が課題になっており、県は仮設住宅の用意を急いでいる。
「家がきしんで、地震かなと思っているうちに『バーン』と音を立てて窓ガラスが割れた」。被害が大きかった同市細江地区の女性(73)は振り返る。自宅の屋根は飛び、全壊の罹災証明書を取得した。
親戚宅から片付けのために通う生活が約1カ月続いているが、いまだに室内は泥で汚れ、がれきが散乱する。「片付けがいつ終わるのか分からない」と途方に暮れた。
気象庁によると、牧之原市から吉田町にかけて発生した竜巻の風速は推定約75メートルで、強さは6段階で示す改良藤田スケールで上から3番目の「JEF3」に該当する。
3日時点の県の集計では、竜巻被害も含めた台風15号関連の死者は1人(吉田町)で、重軽傷者は5市町で83人。損壊や浸水した建物は県内で2千棟以上に上る。
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