「紋次郎」の駄菓子容器は著作権侵害―。1970年代にヒットしたテレビドラマ「木枯し紋次郎」の主人公に似た図柄をするめ菓子のパッケージに描かれ、著作権が侵害されたとして、原作者の遺族らが名古屋市の菓子メーカーに損害賠償などを求めた訴訟の控訴審で、知財高裁は、特徴が一致するとして侵害を認め、計約5600万円の支払いを命じる判決を言い渡した。9月24日付。
ドラマは笹沢左保さん=2002年に死去=の小説が原作。縦じま模様の道中がっぱを着て、細長いようじをくわえた主人公が登場し、映画化もされた。訴訟で問題になった商品「紋次郎いか」は、竹串に刺さったしょうゆ味のするめ菓子。パッケージにはドラマの主人公に似た特徴の人物が描かれていた。
メーカー側は「江戸時代の渡世人のごく一般的な表現だ」などと主張したが、中平健裁判長は、主人公が身に着けた道中がっぱや三度がさ、長い脇差しなど四つの特徴が全て合致すると指摘。ドラマ放送前にこれら全ての特徴を備えた人物の作品はなかったとして、退けた。メーカーは既に図柄を変えている。
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